ブランドのシルバーアクセサリーには必ずついている、あの925という数字。
あれってどういう意味なんだろう?
今回はあの数字の刻印の意味について迫ります!
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シルバー925とは?
よくシルバーアクセの指輪の内側やペンダントの裏側なんかに、「925」や「SV925」という英字と数字の表記された刻印を見たことはありませんか?
SVとはシルバーのことを指していて、そして925が銀の純度を表しています。
銀の純度は、1000分率(‰=パーミル)を使って表記するので、シルバー925とは「銀が925パーミル入っているよ」ってことです。
ちなみに残りの75パーミルはなにかって言うと、「銅」などの金属が入っているのが一般的です。
もっと分かりやすく100分率(%=パーセント)に言い換えると、
SV925=銀92.5%+銅など7.5%が入った銀合金
で出来たアクセサリーとなるわけです。
ちなみに7.5%に銅のみが使用された場合、それを「スターリングシルバー(Sterling Silver)」と呼んでいます。
こちらの画像は、品位925で作られた5ポンド銀貨です。
品位とは、地金やコインの中に含まれる金・ 銀の割合のことを言います。
1300年代にイギリスで法定品位に定められてから600年以上、この品位(925)に従って銀貨の鋳造(ちゅうぞう)が続けられてきました。
鋳造についてはこちらのコンテンツを読んでください。
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今でも英貨(ポンド)をpound sterling(ポンドスターリング)と呼んでいます。
スターリング(sterling)とは、「英貨の」という意味の他に、「本物の、優れた、価値のある」 などの意味でも使われます。
リングの内側やペンダントの裏側などには、「925」「SV925」「Silver925」「SILVER925」「Sterling」「SILVER(Silver)」と、いろいろな種類の刻印で打ってあります。
これがいわゆるシルバー925アクセサリーであるという証し(品位表示)となります。
あなたが持っているブランドアクセサリーにはこのどれかの刻印が刻まれているはずです。
シルバーアクセになるための純銀の救世主とは!?
純銀はとてもやわらかくキズやへこみがつきやすいため、アクセサリーとしては作る側からしても・使う側からしてもちょっとやっかいな金属なのです。
そこで、純銀に他の金属を混ぜ合わせることで加工しやすく、それでいてアクセサリーとして耐久性のある銀合金に変えます。
その混ぜるための金属を割り金(わりがね)と呼び、最近では色合いを変えるためにも使用されています。
純銀に割金を入れることで、実用性のあるシルバーアクセサリーへと生まれ変わるのです。
シルバー925はロストワックス製法で大量生産するための最も適した素材であり、しかも時効硬化性(時間とともに硬さを増す効果)も銀合金の中では最も顕著であることから、多くの有名ブランドが使っているシルバーアクセサリーの主流となる素材なのです。
シルバーの純度と種類
タイトルを選択すると、詳細が表示されます。
スマホでご覧の場合、表を左にスライドしてください。
シルバー種類 | ピュアシルバー 純銀 | シルバー950 SV950 | シルバー925 SV925 | シルバー900 SV900 |
---|---|---|---|---|
純度(‰) (パーミル) | 99.9‰以上 | 95‰ | 92.5‰ | 90‰ |
純度(%) (パーセント) | 99.9%以上 | 95% | 92.5% | 90% |
割り金 | 割り金は 入っていません。 | 銅など 5% | 銅など 7.5% | 銅など 10% |
硫化の起きやすさ(黒ずみ) | 4種類の中で 一番硫化しにくい。 | 純銀よりも 硫化しやすい。 | SV950よりも 硫化しやすい。 | SV925よりも 硫化しやすい。 |
傷つきやすさ | 4種類の中で一番やわらかい。 一番傷つきやすい。 | 割り金が5%入っているので、 純銀よりも傷つきにくい。 | 割り金が7.5%入っているので、 SV950よりも傷つきにくい。 | 割金が一番多く含んでいるので、 一番傷つきにくい。 |
アレルギーの出やすさ | 出にくい。 銀に反応する人は稀 | 統計的に銀に比べ 銅に反応する人が多い | 統計的に銀に比べ 銅に反応する人が多い | 統計的に銀に比べ 銅に反応する人が多い |
使用用途 | アレルギーが出にくいを 謳ったアクセサリーとして | 地金から作るハンドメイドや 彫刻を施したアクセサリーとして | 多くのブランドが使用 鋳造で作るアクセサリーとして | 雑貨・装飾品など |
金属アレルギーについて
銀自体は金属アレルギーが起こりにくい金属と言われていますが、SV925では合金として反応が出やすい金属である「銅」が含まれていますので、そちらに反応してしまうかも知れません。
どちらにしろ何にアレルギーが出るのかは人それぞれ違いますので、少しでも反応がでるようならば控えた方がよろしいでしょう。
シルバーアクセサリーのお手入れについて
シルバーは空気中の硫黄成分と硫化反応を起こして、使っていくうちにだんだんと黒ずんでいきます。
シルバーを使う以上避けられない現象なのです。
大切なシルバーピアスのお手入れに便利なアイテムを紹介しています。
お手入れが面倒な人はロジウムメッキなどをかけてしまうか、もしくはデザインによっては、この硫化を逆手に取ってワザと燻し仕上げにしてしまうという手もありますよ。
有名ブランドのシルバーアクセサリーはなぜ925なのか?
1つは、シルバー製品として確かな品質であるというステータスからきている。
2つ目は、鋳造など加工のしやすさと宝飾品としての実用性が高さによるもの。
この2つの理由がシルバーアクセサリー=シルバー925となった最大の理由ではないでしょうか。
自宅で始められる道具の揃え方からシルバーアクセサリーの作り方のスキルやテクニックを動画を使って、詳しく解説しています。