自宅で出来る彫金ですが、厄介なのが研磨の際に出る研磨工具と金属が混じった粉塵カスです。
研磨すると粉塵は部屋全体に舞い散って、そこら中が埃の溜まったような状態になっていきます。
はじめはさほど気になりませんが何度も研磨を繰り返していくと、いつの間にか指でなぞるとこびりついてくるほど粉塵カスが溜まってしまうほどです。
定期的に掃除すればいいんですが、毎回部屋全体に積もったカスたちを掃除するのはけっこう面倒な作業になってしまう。
そこで集塵ボックスの登場というわけなのだが、市販で販売している中途半端な値段の集塵ボックスは意外と値が張るわりには、使い勝手も悪く、機能性がイマイチなのだ。
ボクは研磨作業をしながら、使いやすいなと思った構造を考え、実際に集塵ボックスを自作してみました。
プロ仕様の集塵ボックスの作り方
この映像では一部、音が流れます。音量を確認してからご視聴ください。
用意するもの
2段カラーボックス(白)
ホームセンターなどに売っているものでよい。できれば研磨する時に照明の明かりがボックスの中で拡散するように、カラーは白を選んで下さい。
アクリル板 2mm厚(アクリサンデーMR板)
アクリサンデー アクリサンデーMR板 透明 M 2×550×650mm (MR2-001 M2)
通常のアクリル板に比べて表面硬化処理により耐擦傷性をプラスし、キズがつきにくく割れにくいタイプになっている。
2mmの厚さで、55cm✕65cmのMサイズ 1枚
インテリア補材 2mm溝 コ型(アクリサンデーAP-1021A)
2mm溝のついたコ型アクリル角棒を窓枠パーツとして使います。
2mm溝、長さ50cm 1本
パイン集成材などの平板
集塵ボックスの底台の側面板として使います。
高さ20cm✕奥行きカラーボックスの幅(41.5cm)と同じもの 2枚
コ型ジョイナー 3mm幅
アクリル板をはめ込むためのパーツとして使います。
塩化ビニール製、長さ1200mm以上のもの 1本
L字補強金具&皿ネジ
底台の側面板を固定するために使います。
L字✕4個 皿ネジ16個
アクリサンデー接着剤
窓枠パーツ組み立て時と、表板のくり抜いた窓枠部分に窓枠パーツを接合するときに使います。
エポキシ2液混合タイプの接着剤
アクリル板を組み立てる時に使います。
※アクリサンデー表面硬化MR板は、通常のアクリル板とちがいアクリサンデー接着剤での接着は出来ません。
流し菊割れフタ
よく流し台で見かけるあのフタを集塵ボックスからの手の出し入れに使うためのパーツとして使います。
アクリル板にはめ込むため、厚みに段差が付いているタイプを選びましょう。
規格サイズは直径150mm、145mm、134mmになっていますが、どれでも良いので同じサイズのものを2個用意してください。
必要な工具
- 糸鋸&ノコ刃(地金用)
地金を切るときにも使うノコ刃でアクリル角棒などを切っていきます。 - リューター
あると作業がとても楽です。アクセサリー作りには必要不可欠になってくる工具なので、この時点で揃えておくのも手ですね。 - ワックスペン
早速自作したものを使ってみましょう! - スケール
500mm以上の下書き線を引いたりするので、長めのものがあるといいですね。 - ドライバー・カッター・マジックペン
なければ100円ショップへGO! - ハンマー&釘
裏板を付ける場合に必要 - 半丸ヤスリ
大きめのサイズのものがベスト。(100均でもOK) - 砥石タイプの研磨ビット
リューターに付ける先端工具。円柱型のもの。(100均にあり) - ドリルビットまたはドリル
リューターに付ける先端工具。インパクトドライバーがあるならそれ専用のドリル、なければ手動で回せるドリルでもOK。
最後にもう一手間
集塵ボックスがズレないように100均などに売っているズレないマットなどを敷いておくといいですよ。
そして、ボックス内には、アクセサリーの傷つき防止の為に、コルクシート(100均あり)を敷きましょう。
この集塵ボックスをそのまま使っても、粉塵が舞うのを大分防ぐことができますが、裏板にホース穴を開けて掃除機で吸いながら研磨作業すれば、集塵効果がより発揮できますよ。