鏡面
鏡のようなピッカピカの表面に仕上げる方法です。
店頭のショウウィンドウに並んでいる商品は同じ工程で仕上げているものなんですよ。(ただし、使用する機材や研磨材料は各社によって違います。)
用意するもの
必要工具
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リューター
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ペーパーロールサンダー(#240/#1000)
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豆バフ【セーム皮】(軸付き)
軸無しならば、マンドレール(軸棒)も必要です。 -
バフ粉【ポリアートゴールデンなど】
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超音波洗浄機
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スムス手袋
シルバー鏡面仕上げ
シルバー鏡面仕上げの方法
この映像では音が流れます。音量を確認してからご視聴ください。
この動画でバフがけの回転数を30000回転と言っていますが、20000回転あたりで回してください。
スムス手袋をはめよう
バフがけするときには、スムス手袋をはめましょう。
地金&WAX兼用バフがけや検品時にアクセに指紋跡をつけないようにするために使う手袋。
特にバフがけはアクセが100℃近くまで熱を持つので、ヤケド対策のためにもこいつは欠かせない。
100均のカーアクセサリーコーナーにある運転用手袋に代用できるものがあります。
マチ無し/12双組 サイズはS・M・L
スムス手袋をはめる理由としては2つ。
- 研磨物は火傷するぐらいの熱さにまでなってしまうので、その熱さをやわらげるために手袋をはめます。
- 素手だと鏡面に磨いた部分に指紋のこすりキズがついてしまうので、そのキズ予防のために手袋をはめます。
仕上げ前に火むらの確認
シルバー925には「火むら」という厄介なヤツを研磨しなければいけないことがあります。
火むらができる原因としては、
- シルバーを曲げやすくするためにおこなう「なまし作業」
- シルバー同士をくっつけるときにおこなう「ロウ付け作業」
と、この2つの作業をおこなうとできてしまいます。
そしてこの火むらを残したまま鏡面仕上げしても、火むら部分はどんなにバフがけしても、うすごもった仕上がりになってしまうのです。
なので仕上げ前の下地研磨作業の時に、この火むらを完全に取り除いておかなければいけません。
その火むらの見分け方と取り除き方を紹介しておきます。
火むらの見分け方と取り除き方
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仕上げ後は超音波で洗浄しよう
バフがけした鏡面仕上げのアクセは、必ず超音波洗浄機にかけてバフかすを落とします。
アクセを超音波にかける理由は2つ
- デザインや刻印の溝にはまっているバフカスをきれいに落とすため。
- しっかりと石留めしてあるか確認するため。
(超音波の振動で石が外れなければ、日常レベルの衝撃には十分耐えられる)
生産効率が上がる上手な豆バフの使い方
豆バフの使い方
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常に2タイプのバフを用意する
通常はメインのバフを使った、全体のデザインを仕上げていき、
メインのバフでは当たりづらい部分などを、サブのバフで仕上げていきます。
メインのバフの大きさが半分よりも小さくなってきたら
メインのバフをサブのバフ用にして、サブだったバフには、新しい豆バフをつけてメインのバフに変えます。
こうやって、2つのバフをサイクルして、使い分けていきます。
今回の注目道具はこちら
豆バフ【セーム皮】
地金用セーム皮で出来た豆バフです。サイズ:Φ20
マンドレール(軸棒)にセットして、バフ粉(研磨剤)を含ませて鏡面仕上げしていきます。
バフ粉
地金用名称:BSポリアート7000/ポリアートゴールデン
銀・ゴールド・プラチナとオールマイティに使える超光沢仕上げ用研磨剤です。