つや消し
光沢感のないシックな印象のアクセサリーに見せるための仕上げ方法です。
いぶし
シルバーの表面をワザと硫化や塩化させて、表面を黒く変化させて古びた風合いに見せる仕上げ方法です。
凹凸のあるアクセサリーの窪んだ部分に燻しを施すことで、より立体的なデザインに仕上がります。
用意するもの
必要工具
-
リューター
-
砥石ビット(100均)
-
ダイヤモンドビット【円錐タイプ】
-
ペーパーロールサンダー(#240/#1000)
-
セラミックスティック(#300/#1200)
-
精密ヤスリ【鋭三角】
-
糸鋸フレーム&糸鋸刃【地金用】
-
セーム皮バフ【軸付き】
-
バフ粉
-
スコッチミゼットバフ【細目】
-
スムス手袋
-
ブランド刻印・素材刻印
-
ハンマー
-
ヒートクレイ
-
耐熱ボール・筆・割り箸
-
いぶし液
-
ドライヤー
いぶし&つや消しの仕上げ工程
いぶし&つや消し仕上げの方法
この映像では音が流れます。音量を確認してからご視聴ください。
下地研磨済みいぶし部分の鏡面仕上げについて
いぶし鏡面仕上げしたい場合、どうしても鏡面部分までいぶされてしまいます。
しかし、鏡面の下地処理した#1000部分がいぶしによって黒くなったからといって、ペーパーロールサンダー(#1000)などでわざわざもう一度磨き直す必要はありません。
#1000まで研磨済みであれば、そのままバフがけして鏡面仕上げにすることができます。
(どうしてもバフだけではいぶしがなかなか取れない場合には、#1000などで対応してください。)
超音波の洗浄は?
いぶしがかかっているもの
いぶしを取れにくくするために、超音波の洗浄水は「温めずに冷たいまま」洗浄します。
いぶし鏡面仕上げ
バフがけ後(鏡面仕上げ後)に超音波洗浄機にサッとくぐらせる程度かけて、バフかすを落とします。
(洗浄の目安は、3~5秒程度)
それでもしつこくバフかすが残っている箇所は、爪楊枝や綿棒でほじくってから、再度かるく超音波にかけて洗浄します。
一度に長く超音波を当て過ぎると、超音波の振動によって、いぶし部分が剥がれてしまうことがあるので注意しましょう。
いぶしつや消し仕上げ
いぶしがかかっているので、超音波はこちらもサッとくぐらせる程度でOK。
つや消し仕上げ
研磨の際に付着した地金粉や汚れを落とすため、超音波にかけます。
(洗浄の目安は、3分程度)
今回の注目道具はこちら
切削ビット【砥石】
地金用湯口を取る時など、地金をザックリと素早く研磨したい時や、そのほか、タガネを加工する時にも使用します。
100均の工具コーナーでも手に入れられます。
セラミックスティック
地金用XEBEC(ジーベック)ポリッシュスティック #1200 赤 2.35φ
XEBEC(ジーベック)ポリッシュスティック #1000 白 2.35φ
XEBEC(ジーベック)ポリッシュスティック #800 青 2.35φ
XEBEC(ジーベック)ポリッシュスティック #600 黒 2.35φ
XEBEC(ジーベック)ポリッシュスティック #400 オレンジ 2.35φ
XEBEC(ジーベック)ポリッシュスティック #300 茶 2.35φ
赤:#1200/白:#1000/青:#800/黒:#600/オレンジ:#400/赤茶:#300/灰色:#220
細かなデザインなどの研磨に重宝するリューター用先端ビットです。発熱に強く、折れない。
ダイヤモンド砥石やペーパーヤスリなどで先端を加工して使用します。
軸径が2.35φと3.05φがあるので気をつけよう。
スコッチミゼットバフ【粗目・中目・細目】
地金用タンポポバフとも言います。
つや消し仕上げ(ヘアライン仕上げ、サテン仕上げ)の時に使うリューター用先端ビット。
地金表面にミゼットバフの側面を当て、一定方向に撫でることで方向性のある短い筋目を入れ、艶消し面に仕上げることができます。
粗さは、#240~300(粗目)赤、#320~400(中目)灰、#600~800(細目)黒 の3種類。
粗さにより、風合いが変わります。
3種類の中で中間の粗さ。
地金用3種類の中で一番細かい目の粗さ。
いぶし液
地金用シルバーアクセサリーをいぶし仕上げする時に使ういぶし液。
熱いお湯にこいつを少量入れてシルバーアクセサリーを漬け込むことで、シルバーが硫化反応を起こして表面が黒く変色します。