自作ワックスペンの書

クマのカルマ
「これも、greenだよね。」

クマのカルマは、スキルのかけら「自作ワックスペンの書」を手に入れた!

ワックスのモデリング(原型制作)の作業には、ワックスペンは必要不可欠な工具です。

ワックス制作の醍醐味である3Dデザインの凹凸感を作り出すための盛り付け作業や、ワックスの削り過ぎや壊れたときなどの修正・修復作業に、大いに活躍してくれるアイテムなんです。

そのワックスペンを自分で作ってしまおう!という企画です。

大抵自作すると、買うよりも高くついちゃったり、出来上がるまでに時間がかかり過ぎたり、作るのに特別な知識が必要だったりと色々な問題が出てきますよね。

しかし、今回紹介する方法はそんな問題は一切なし。

基本、ドライバーとヤスリで、30分もあれば、既製品と機能や性能が何ら変わりないワックスペンを作ることができます。

あなたがDIY好きっていうなら、もっと使いやすいワックスペンにカスタマイズすることだって出来ちゃいますよ。

それでいて、制作材料費が5,000円払ってお釣りがきちゃう値段で収まるんです!

自作なんでメーカー保証はありませんが、それぞれ完成品として販売しているパーツを組み合わせてるだけなので、そう簡単には壊れませんけどね。

このワックスペンを使い出して2年以上経ちますが、まだ何事もなく使えていますしね。

ただし、各メーカーさん自体がワックスペン用として推奨しているパーツとして販売しているわけではないので、そこんところは一応自己責任でお願いしますね。

自作は遠慮しておきますって方には、この記事の最後に市販のおすすめワックスペンを紹介しておきますね。

ではお待ちかね、自作ワックスペンの作り方です!

自作ワックスペンに必要な材料と道具

用意するもの

低ボルトハンダこて

  • メーカー:太陽電機 グット(goot)
  • 商品名:低ボルトはんだこて MI-12(12V-6W)

ワックスペン用のペン部分として使用します。

温度調節コントローラー

  • メーカー:太陽電機 グット(goot)
  • 商品名:ライトコントローラー PC-31

このアイテムを接続してワックスペンの温度調節をコントロールします。

コンセントプラグパーツ

  • メーカー:パナソニック
  • 商品名:コンセントプラグ WH4415 ブラック

その他の材料・道具

木の丸棒 直径12mm

ペン先のグリップとして使用する。
材質はこだわりがあればお好きなものをチョイスしよう。

 

ドライバー

ダイヤモンドヤスリ

耐水ペーパーヤスリ

糸鋸フレーム&鋸刃(地金用)

リューター or ハンドドリル
2.6mmと8.0mmの直径のドリルビット

ワックスペンを作ってみよう!

step
1
ワックスペンパーツを組み立てる

それぞれのパーツの梱包を解いたら、組み立てていきましょう。

コンセントプラグの留めネジをプラスドライバーで開ける。

低はんだこてのコードを取り付ける。(左右コードの取り付け位置は特にありません。)

ドライバーでしっかりと締めます。

コンセントプラグを閉じて、留めネジをプラスドライバーで締める。

これで、ワックスペンのペンパーツ部分が完成しました。
ここまでの作業時間、5分程度です。

step
2
ペン先を加工する

低はんだこてに付属で付いているペン先を、ダイヤモンドヤスリなどで削って先端を尖らせていく。(所要時間25分ほど)

削るとメッキ加工が剥がれ、素材である銅の色が見えてくる。

先端が尖ったら、耐水ペーパーで削った箇所をキレイに磨いていこう。

これで、ワックスペンとして使える状態になりました!

さて、ここからは先は、カスタマイズ編。
画像のような持ちやすさがアップするグリップの作り方を紹介します。

step
3
グリップを作る(カスタマイズ編)

糸鋸で直径12mmの木の丸棒を、29mmの長さで切ります。

まずは直径2.6mmのドリルで、木の棒に穴を貫通させます。

ペンの太さが2.6mmなので、ピッタリと収まる穴を開けましょう。 スカスカと遊びのある穴にならないように気をつけよう!

次に直径8.0mmのドリルで、棒の半分くらいまで穴をひろげていきます。
熱逃がしのためにわざとペンの直径よりも大きな穴を開けるのです。

直径 2.6mm に空けた穴の方から、ペン先に差し込んで取り付けます。(下図参照)

ペン先側を見たときに、ペンと丸棒に隙間ができていれば正解です。

反対に取り付けちゃうと、使ったときにグリップのペン先側がこげてきちゃうよ。

これで、グリップ付きワックスペンの完成です。

お好みでグリップの形状を持ちやすいデザインに削るなんてのもありだね。

step
4
使ってみよう

ワックスペンパーツ部分のコンセントプラグを、温度調節コントローラーパーツのコンセント差込口に差し込んだら、

温度調節コントローラーパーツを、お家のコンセントに差し込みます。

そして、温度調節つまみを右(時計回り)に回すとぺン先が温まっていきます。

室内温度も関係しますがハードワックスの場合、大体この画像くらいのツマミ位置でOKです。

目安は、ペン先に付いたワックスがすぐに蒸発して煙がモクモクと出る状態から、ちょっとツマミを絞った位置がちょうど良い温度です。

※この温度調節コントローラーはコンセントに差したままだと、ツマミをMIN(0)に戻しても電源は切れていません。

そこで・・・

本体にスイッチ付きコンセントを付けよう。
コンセントに入れたままの状態で、オン・オフができるようになります。

市販品のワックスペンとなんら性能は変わりません。

 

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ワックス作業に欠かせない一番大事な道具です。

万が一、制作途中でワックスが割れてしまった場合に修正する道具として使ったり、造形的なデザインを制作するときにも大いに活躍するぞ。

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彫金工具のメーカーで有名なシーフォースさんが自社で開発したワックスペンなので、性能は問題なし。

それになんと言っても他のワックスペンに比べ、価格が安くなっているのがうれしい。

自作するよりは高くつきますが、買うならこのワックスペンがおすすめかな。