ステップに沿ってすすめていき、納期を算出してみましょう。
step
1地金・ワックスで原型を作る制作日数は?
これは今のあなたの持っているスキルレベルで変わってきます。
例
2日と半日で制作できるのであれば、8時間※ × 2.5 = 20h
よって制作日数は、3日分とします。
※労働基準法により1日あたりの労働時間を8時間とする。
あなた自身がおこなう作業は、すべて時間(h)で出しておくこと。
この数字は、販売価格を決める時にも使います。
step
2外注先に依頼するキャスト・型取り・仕上げ研磨の制作日数は?
外注先に制作日数の目安を確認して、それぞれの条件による制作日数を割り出ておきます。
さらに外注先の住所から往復配送日数も割り出しておきますよ。
キャストのみを依頼した場合の制作日数
例
最長で7日間(外注先に送る往復の配送日数を含む)
キャスト&型取りを依頼した場合の制作日数
例
最長で14日間(外注先に送る往復の配送日数を含む)
キャスト&型取り&仕上げ研磨を依頼した場合の制作日数
例
最長で15日間(外注先に送る往復の配送日数を含む)
step
3自分で仕上げ研磨する場合の制作日数は?
これも今のあなたの持っているスキルレベルで変わってきます。
例
30分で仕上げられるなら 0.5h
よって制作日数は1日分とします。
step
4すべての制作日数を割り出す。
地金・ワックスで原型を作る+キャスト+型取り+仕上げ研磨=すべての制作日数
いくつか例題を出すので、制作日数を求めてみよう。
(外注先の制作日数は例に出てきた日数を使用して計算してみましょう。)
Q1
ワックス原型を2日で作り上げ、外注先にSV925にキャストを依頼して、あなた自身で仕上げ研磨を1日する場合の制作日数は?
Q2
ワックス原型を2日で作り上げ、外注先に型取り&SV925にキャストを依頼して、あなた自身で仕上げ研磨を1日する場合の制作日数は?
Q3
外注先に既に型取りしたものをSV925にキャスト注文をして、仕上げ研磨を1日かけてあなた自身がした場合の制作日数は?
量産販売するアクセは外注先に型を保管してもらい、制作依頼やネット注文が入ったらすぐに外注先にキャストを依頼できる体制を作っておくといいぞ。
こうすれば時間ロスも少なくお客様に商品を届けることができる。
step
5納期を求める。
すべての制作日数+予備日(+配送日数)=納期
お客さんにオーダーの注文などをもらった時は、このように計算します。
そして、予想した制作日数よりも少し余裕のある日数を、納期として提示しよう。
ネットショップなど商品の配送を必要とする場合には、制作日数に配送日数を加えて納期を出すことを忘れずにね。
【答え】Q1:10日/Q2:17日/Q3:8日