自分が思い描いたデザインのアクセサリーを作ってみたい
今以上の知識とスキルが欲しい
ゆくゆくはMyブランド、Myショップを立ち上げたい
そのためにはどうするか?・・・結論から言うと、
「彫金師と呼ばれている者たちが使う現場で通用する技術と知識」を覚える必要があります。
とはいっても、どこで(誰に)・どうやって・なにを覚えればいいのでしょう。
それはあなたが「どんな彫金師を目指し、どんな作品を作りたいか」で決まってきます。
答えが明確であればあるほど、この先どのように行動すればよいのかが分かってくるのです。
この書を読み、自分の向かうべき方向性を見つけてください。
自分のベクトルを知る
「あなたが作ってみたい・販売してみたいジュエリー・アクセサリーってズバリ!どんなものですか?」
目を閉じて、そのデザインを思い浮かべてみてください。
・・・・・・・
・・・・・
・・・・
具体的に想像できましたか?
・・・
具体的に想像するとはどういうことなのか、ちょっとお手伝いしましょう。
例えばそのデザインは、ハイジュエリー、カジュアルアクセサリー、ハード系、アンティーク、ハワイアン、インディアンなどなど、どのジャンルに属されているものですか?(ジャンルについては後ほど説明します)
金属の素材は?
シルバー・ゴールド・プラチナ・銅・真鍮・・・なにでできてる?
そのデザインに宝石は入ってる?何個?
その宝石はどんなふうに石留めされてる?
こんな感じにあなたがこの先、作ってみたい・販売してみたいジュエリー・アクセサリーたちを頭の中からどんどん堀り起こしていきます。
この作業をしていくことで、あなたがどんな彫金師を目指していきたいのか、その方向性が見えてきます。
彫金師を目指すからといって、彫金知識やスキルを全て覚える必要はないのです。
方向性が決まれば、そこに向かうために絶対に習得しなきゃいけない知識・スキルと、今すぐに習得しなくてもよい知識・スキルというものに振り分けることができます。
この振り分けをすることにより、時間と労力、そしてなにより余計な出費をかけずに、あなたがいま必要とするものだけを効率よく習得することができるようになります。
どうですか?
この作業をする意味が理解できたはずです。
ということで、先ほど頭の中に浮かべたジュエリーやアクセサリーを具体的にまとめていきましょう!
まとめ方
step
1作りたいデザインを集めよう!
(指輪・ペンダント・ピアス・ブレスレット・ネックレスなど、作りたいカテゴリはなんでもOKです)
スマホで検索してみる
あなたがイメージしたものに近いデザインをスマホで画像検索してみよう。
見つけた画像はスクショして画像保存しておきます。
ラフ画(三面図)を描いてみる
デッサンができるならば、スケッチブックなどにラフ画を書き留めておこう。
自分がその絵を見たときに理解できる程度のクオリティで構わない。
三面図が描けると尚良し。(寸法や使う宝石等なるべく細かく描いておくとよい。)
書き方についてはこちらを参考にしてね
三面図の書き方
1分で分かる!三面図の書き方
三面図を描く時の注意点は、3つの角度から見たときのデザインのフォルムや位置関係が合うように書くこと。
step
2そのデザインたちをどんな素材で作りたいか?
ピックアップしたデザインをどんな素材で作りたいかあらかじめ決めておこう。
(プラチナ(Pt950、Pt900)、ゴールド(k18、k14、k10)、シルバー(Sv925)、銅、真鍮など)
1つのデザインに対して2つ以上の素材で作るのもありです。
(例:Sv925とk18の両方で作りたいなど)
step
3あなたがイメージしたデザインはどのジャンルに属するのか?
ハイジュエリー
デザインの大半が宝石で覆われたものになっている
それぞれのタブメニューをタップすると画像が切り替わります
カジュアルアクセサリー
宝石が留まっていない、もしくは数個の宝石からできているもの
ハード系アクセ
造形的なデザインが多く、いぶし仕上げなどが施されたごつめのデザインのもの
アンティークジュエリー
100年以上前に作られたようなデザイン性や質感を感じさせるデザインのもの
インディアンジュエリー
アメリカンインディアンの種族が生み出したアクセサリー
ターコイズ、スタンプ、いぶし仕上げを使ったモチーフやデザインのもの
ハワイアンジュエリー
ハワイの自然や動植物をモチーフにした彫り模様が特徴的なデザイン
2つの製作方法を知る
方向性は絞り込めてきましたか。
次にあなたがピックアップしたジュエリーやアクセサリーをどうやって作っていくかについて解説していきます。
アクセサリーを作るためには、以下の2つの製法を使い分けていきます。
地金を使った製作方法(地金製法)
ワックスを使った製作方法 (ロストワックス製法)
どちらの製法を使うかは、ジャンルや製作条件(素材、納期、一点ものもしくは量産もののどちらなのか)などから選択していくのですが、まずはその前にこの2つの製法について詳しく学んでいきましょう。
-
ロストワックス製法のすべてがわかる!ロストワックス製法皆伝の書
ワックスでのアクセサリーの作り方とは? ろうそくのような硬さのワックスという素材を切り出したら、「削ったり」「彫ったり」「くっつけたり」「盛り付けたり」して、形を整えていきます。 地金と大きく違う点は ...
続きを見る
-
地金製法のすべてがわかる!地金製法皆伝ノ書
地金でのアクセサリーの作り方の流れ シルバーや金やプラチナなどの金属(以下【地金 ”じがね”】と呼びます)で、アクセサリーを作ることを "地金製法" と呼びます。 手に入れた地金は、はじめは板状や棒状 ...
続きを見る